2018年7月19日 12:28 | 無料公開
引き揚げられた旅客船セウォル号=5月、韓国・木浦(共同)
【ソウル共同】韓国南西部沖で2014年に発生した旅客船セウォル号沈没事故を巡り、遺族らが国や海運会社を相手に起こした損害賠償訴訟で、ソウル中央地裁は19日、政府の初動対応と救助活動の失態により被害が拡大したとして、犠牲者1人当たり慰謝料2億ウォン(約2000万円)の支払いを命じた。聯合ニュースが伝えた。
地裁は、海洋警察が乗客の救出措置を十分に行わず「国民の生命と安全を保護する義務を果たさなかった」と認定。海運会社についても過積載、積み荷の固定不良状態で出航させ、セウォル号の船員が乗客に船内待機を指示した後、自分たちだけ先に脱出したと指摘した。