2018年7月13日 03:00 | 無料公開
東北大や名古屋大などの研究チームは、洪水が頻発する東南アジアなどで栽培されている「浮きイネ」が、水没した際に水上に葉を出そうと急激に背丈を伸ばすための遺伝子を突き止めたと、12日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。
この遺伝子は「SD1遺伝子」と呼ばれ、イネの背丈の調整に関係しているという。記者会見した東北大の黒羽剛助教(植物生理学)は「異常気象などの環境変化に対応する品種の開発に役立つ成果だ」としている。
日本とバングラデシュで栽培されているイネ計68種類のDNA配列などを比較。バングラデシュの浮きイネにある特異な変異からSD1遺伝子を発見した。