政府、IWCに商業捕鯨再開提案 9月総会で議論

 政府は11日、9月にブラジルで開かれる国際捕鯨委員会(IWC)総会の議題として、資源が豊富な一部鯨種の商業捕鯨の再開をIWCに提案した。ただ、捕鯨に反対する加盟国は多く、実現は容易ではない。

 日本が商業捕鯨の再開を提案したのは2014年以来。14年の提案は否決された。今回は反捕鯨国にも利点のある決定手続きの要件緩和と合わせて提案しており、一括での全会一致の合意を目指す。

 商業捕鯨の再開対象はミンククジラなどを想定している。決定手続きの要件緩和は総会で保護区設定など重要な決定をするのに必要な賛成数を、条件付きで現在の4分の3以上から過半数に引き下げる内容。


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