文化財被害、新たに24件を確認 西日本豪雨

 西日本豪雨による国の文化財被害が、新たに9県で24件確認されたことが11日、文化庁のまとめで分かった。被害は16府県の計93件となった。

 史跡「和歌山城」では2カ所で土砂崩れが発生し、石垣の一部も崩落した。重要文化財「臥龍山荘」(愛媛県大洲市)では建物の一部で雨漏りがあるほか、門前の石垣が崩れた。

 装飾古墳「仙道古墳」(福岡県筑前町)の墳丘の一部が陥没したほか、「石貫ナギノ横穴群」(熊本県玉名市)でも石片の剥落があった。

 文化庁は、世界文化遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」に含まれる新原・奴山古墳群(福岡県福津市)での被害も確認した。


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