化血研の新会社が発足式 「信頼回復へ誠実に努力」

化血研の主要事業を譲渡された新会社「KMバイオロジクス」の発足式であいさつする松尾正彦会長=2日午後、熊本市

 血液製剤の不正製造問題を受け、一般財団法人の医薬品メーカー「化学及血清療法研究所」(化血研、熊本市)は2日、新会社「KMバイオロジクス」に主要事業を譲渡、熊本市北区の新会社本社で発足式が開かれた。会長には、明治ホールディングスの松尾正彦会長(71)が就き、信頼回復に向け、誠実に努力するよう訴えた。

 新会社は明治グループと熊本県内の企業、県が共同出資する株式会社で、血液製剤やワクチンの製造事業などの譲渡を受けた。化血研の建物などはそのまま使い、約1900人の従業員も移る。

 式には役員や従業員ら約500人が出席した。


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