ブロック塀点検4カ月放置 小学校と市教委、確認後手

大阪府北部地震で倒壊した高槻市立寿栄小のプールの塀=18日

 大阪府北部地震で高槻市立寿栄小4年三宅璃奈さん(9)が倒壊したブロック塀の下敷きになり死亡した事故で、同小と高槻市教育委員会による塀の点検は、防災専門家が危険性を指摘してから4カ月近くの間、事実上放置された。市教委職員が別件で学校に寄った際、手持ち道具での点検。安全確認は後手に回った。

 2015年11月2日、寿栄小での講演前に通学路を歩いた防災専門家の吉田亮一氏=仙台市=は、目隠しのため後付けで設置されたと聞いた同小のプールの壁に危険を感じ、学校側に撤去を促した。

 市教委職員3人と校長、教頭での点検が実現したのは16年2月25日だった。


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