茨城の研究炉、28日に運転再開 原子力機構の施設で初

茨城県東海村の日本原子力研究開発機構の原子炉安全性研究炉(同機構提供)

 日本原子力研究開発機構は22日、原発事故時に核燃料が破損する仕組みを調べる原子炉安全性研究炉(NSRR、茨城県)を28日に運転再開すると発表した。新規制基準施行後に機構が原子力施設を運転再開するのは初めて。

 機構によると、NSRRの炉心は直径約60センチ、高さ約40センチ。試験用燃料を炉心に入れて瞬間的に出力を上げ、燃料が溶けだす温度などを調べる。

 研究成果は、新しい燃料を導入する際に国が行う適合性審査の判断材料として活用される。東京電力福島第1原発事故の状況の把握にもつながるという。


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