山岳遭難者、最多の3111人 17年、半数が60歳以上

山岳遭難者の遺体を収容するヘリコプター

 昨年1年間の山岳遭難事故は全国で2583件(前年比88件増)発生し、遭難者は3111人(182人増)、うち死者・行方不明者は354人(35人増)だったことが21日、警察庁のまとめで分かった。いずれも統計が残る1961年以降で最多。遭難者の半数は60歳以上だった。

 登山ブームを背景に山岳遭難は高水準で推移しており、10年前と比べ遭難者は1・7倍、死者・行方不明者は1・4倍に増えた。警察庁は「知識、経験、体力の不足が原因」として、余裕ある登山計画と複数人による登山を求めている。

 都道府県別発生は長野が最多292件、次いで北海道236件、山梨161件だった。


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