救急車、事故時に自動要請 トヨタ、ホンダが全国運用

 トヨタ自動車とホンダなどは15日、事故時に車の破損状況や乗員のけがの程度を消防や医療機関に自動で通報し、救急車やドクターヘリの出動を要請するシステムの本格運用を始めたと発表した。2015年に一部地域で試験を始めており、全国に広げた。現場へ迅速に駆けつけられるようにして救命率を高める。

 システムは「D―Call Net(ディーコール ネット)」。車両に搭載された通信端末を通じ、事故状況や位置情報を伝える。消防などが事故の深刻さに応じて救急車やドクターヘリを現場に派遣する。

 国内に約730ある全消防本部へ情報を伝達する体制を整備した。


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