2018年6月14日 09:41 | 無料公開
約3千年前のひげのあるミイラ(アコリス調査団提供)
エジプト中部のアコリス遺跡の集落跡から、約3千年前のひげのあるミイラを日本の調査団が発掘したことが14日、分かった。団長の川西宏幸筑波大名誉教授によると、古代エジプトの民衆は通常ひげを生やしておらず、ひげのあるミイラの発掘は極めて珍しいという。
調査団は遺跡を30年以上にわたり発掘。ミイラは今年1月、古代の庶民層の居住地域跡から見つかった。成人男性で、耳の下からあごにかけて巻いたひげが豊かに残っていた。
発掘時は木棺の中で亜麻布に包まれていたが、腐朽が進んで布はほとんどはがれ落ちていた。生前の身長は約160センチとみられている。