東芝、7千億円自己株取得 株主還元へ異例の規模

東芝本社が入るビル=東京都港区

 東芝は13日、約7千億円をめどに自己株式を取得すると発表した。半導体子会社「東芝メモリ」の売却が完了し、2019年3月期連結決算で1兆円弱の売却益を計上することから、市場に流通する株式の数を減らして1株当たりの価値を高める。東芝は昨年12月に約6千億円の増資を実施した。これを大幅に上回る異例の規模の株主還元になる。

 自己株取得の時期は今後詰める。東芝は18年3月期は無配を既に決めており、自己株買いで株主に理解を求める。発表を受けて13日の東京株式市場では東芝の株価が急伸し、一時約8カ月ぶりの高値となる343円を付けた。


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