初訪米、森重昭さんに満場拍手 被爆死米兵を独力調査

「名誉の証明書」を手にする森重昭さん夫妻=24日、米サンフランシスコ(共同)

 【サンフランシスコ共同】広島への原爆で死亡した米兵捕虜の身元などを約40年かけて独力で調査し、初めて訪米している広島市の歴史研究家森重昭さん(81)が24日夕、サンフランシスコで、自らの活動を描いたドキュメンタリー映画の上映会に出席し、市民ら約100人から満場の拍手を受けた。

 自らも被爆者の森さんは「温かい歓待を受けてうれしい。来たかいがあった」と涙を浮かべた。初訪米は米兵の遺族との対面が主な目的の一つ。ただ「多くが亡くなっていた。調査時はまだ存命だった」と時の流れの早さを実感しているように話した。


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