医学部の定員「減員を議論」 22年度以降、厚労省検討会

厚生労働省=東京都千代田区霞が関

 医師需給に関する厚生労働省の有識者検討会が21日開かれ、同省が示した2020〜21年度の医学部定員は現状維持とするものの、22年度以降は減員に向けた議論を進める方針を盛り込んだ取りまとめ案をおおむね了承した。委員らの意見を踏まえ次回会合でも議論し、正式決定する見通し。

 厚労省は4月、医学部の定員が現状のままなら、28〜33年ごろには医師不足は解消され、その後は余剰に転じるとする将来推計を公表している。

 同省は来年3月までに、医師の時間外労働(残業)の上限規制に関して結論を出す方針。22年度以降の定員数は、その進捗を踏まえて検討するとしている。


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