米朝交渉、一気に緊迫 首脳会談成功に懐疑論 完全非核化目標は堅持

トランプ米大統領(ゲッティ=共同)、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(新華社=共同)

 【ワシントン共同】北朝鮮が16日、米朝首脳会談の取りやめを警告したことで、非核化を巡る米朝交渉は一気に緊迫した。トランプ米政権は経済支援や体制保証をちらつかせながら「完全な非核化」の実現を目指すが、北朝鮮が態度を硬化させれば会談実現も危ぶまれる。米国内で楽観論が吹き飛び、会談成功への懐疑的な見方が強まるのは必至。会談まで1カ月を切り、米朝の激しい攻防が予想される。

 6月12日にシンガポールで行う米朝首脳会談を前に北朝鮮は核実験中止を表明し、米国人解放にも応じた。北朝鮮の態度の急変に「ホワイトハウスは不意を突かれた」と米メディアは伝えた。


  • LINEで送る