2018年4月26日 17:38 | 無料公開
日本酒の味を確かめる「加賀の井酒造」18代蔵元の小林大祐さん(右)ら=26日午後、新潟県糸魚川市
2016年12月に新潟県糸魚川市の大火で全焼した老舗酒造会社「加賀の井酒造」が26日、再建した蔵で初めて日本酒を搾った。18代蔵元の小林大祐さん(36)は「多くの人の協力があって今がある。もう一度糸魚川で酒造りができて良かった」と喜びをかみしめた。
小林さんによると、仕込みを始めたのは3月末。発酵させ白く濁ったもろみを圧搾機でこすと、やや黄みがかった原酒に仕上がった。
小林さんは「思った以上にバランスのとれた味わい」と笑顔。水を加えるなど味を調整して30日に出荷する予定。出荷量は一升瓶と4合瓶合わせて、5千本余りを見込んでいる。