小型クロマグロは水揚げせず 北海道南部、取り過ぎで自粛

 北海道南部の14漁協でつくる渡島定置漁業協会は23日、函館市内で総会を開き、国際合意で漁獲量が規制されている太平洋クロマグロの小型魚(30キロ未満)を、2019年6月末まで水揚げしないことで合意した。道南部の定置網で大量に漁獲され、北海道分の枠を大幅に超過。水産庁からの操業自粛の要請に対応した。

 渡島定置漁協によると、漁業者が定置網にかかったクロマグロの大きさを目視で確認し、30キロ未満と判断した場合は網の一部を開くなどして逃がすという。

 定置網漁の漁獲量は20道府県で共同管理し、今期は全国で580・5トンだが、北海道は602トンと全国の枠を超過した。


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