北朝鮮、核実験場廃棄を決定 ICBM発射も中止

3月17日に撮影された北朝鮮・豊渓里の核実験場の衛星写真。西側坑道での掘削活動の動きがなくなっている(デジタルグローブ/38ノース提供・ゲッティ=共同)

 【北京共同】北朝鮮は20日、朝鮮労働党の中央委員会総会を開き、核兵器開発が実現したとして、21日から核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を中止し、北部の核実験場を廃棄すると決定した。朝鮮中央通信が21日伝えた。非核化には言及せず「わが国に対する核の威嚇がない限り、核兵器を絶対に使用しない」と表明。6月上旬までの開催が見込まれる史上初の米朝首脳会談を前に、核保有国として核軍縮交渉に臨む立場を示唆した。

 北朝鮮は北部豊渓里で過去6回の核実験を強行。トランプ米大統領はツイッターで「北朝鮮と世界にとって非常に良いニュースだ。大きな進展だ」と表明した。


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