2018年4月20日 19:50 | 無料公開
英国で発見された、アンモナイトの化石を含むコンクリーション(吉田英一・名古屋大教授提供)
海底に沈んだ生物の死骸を覆って化石化させる球状の岩の塊が、従来考えられていたよりもはるかに短期間に形成され、直径約1メートルのものでも数年でできるとの解析結果を、名古屋大の吉田英一教授(環境地質学)のグループが20日付の英科学誌電子版に発表した。
この塊は非常に堅くて水を通さず、内部が変質しないため、覆われた死骸は中で化石化するという。従来は数十万〜数百万年かけてできると考えられていた。吉田教授は「同様の塊を人工的に作ることができれば、放射性廃棄物処分場などの頑丈な地下施設やトンネル建設への応用が期待できる」としている。