承継M&Aで生産性向上 中小企業白書を決定

労働生産性の伸び率

 政府は20日の閣議で、2018年版の中小企業白書と小規模企業白書を決定した。中小企業の業績は改善しているが、大企業との生産性格差は拡大していると指摘。事業承継を契機とした企業の合併・買収(M&A)やIT導入で追い上げを図るべきだとした。

 白書は、事業承継などを機にM&Aを実施した企業が、相手企業との連携などで生産性が向上していると指摘。積極的な活用を促すため、企業同士を紹介する金融機関などの役割が重要だとした。

 IT導入による業務見直しの重要性も強調。製造設備に設置したセンサーで稼働データを分析することによって業務の効率化につなげた企業の事例を紹介した。


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