シリア化学兵器使用疑惑390件 14年以降、英指摘

 【ブリュッセル共同】化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ・ハーグ)は16日、シリア東グータ地区ドゥーマでの化学兵器使用問題で執行理事会を開催した。各国代表のツイッターなどによると、英代表は、シリアで禁止化学物質の使用が疑われた事案が2014年以降、390件あったと指摘し、これに対処できず「その後の野蛮な化学兵器使用」を招いたと訴えた。

 また、シリアのアサド政権の後ろ盾となっているロシアが「16年以降、政権の化学兵器使用疑惑の究明に当たるOPCWのあらゆる活動を妨げようとしてきた」と強調。ロシア代表は、米英が「調査の信頼性を損ねようとした」と主張した。


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