商工中金、再建へ「抜本改革」 新社長が抱負

商工中金の社長に就任し、記者会見する関根正裕氏=27日午後、東京都中央区

 不正融資問題で2度の業務改善命令を受けた商工中金の社長に27日就任した関根正裕氏(60)が東京都内で記者会見し「前例にとらわれることなく、抜本的な改革を進める」と再建に向けた抱負を語った。元経済産業事務次官の安達健祐前社長(65)は退任した。

 関根氏は第一勧業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)出身で、直前はプリンスホテル取締役常務執行役員を務めていた。関根氏は一連の不祥事の背景について「上意下達の文化があった。活発な情報交換や議論ができる態勢をつくる」と述べた。


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