「事実積み上げ実像に」 ボーン上田賞授与の井上氏 

「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞し、あいさつする共同通信社外信部次長の井上智太郎氏=16日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ

 優れた国際報道を手掛けたジャーナリストに贈られる「ボーン・上田記念国際記者賞」の2017年度授賞式が16日、東京・内幸町の日本記者クラブで開かれた。北朝鮮の経済や制裁問題を特報した共同通信社外信部次長の井上智太郎氏(46)と、アジア地域を多角的に取材してきた日本経済新聞社論説委員兼編集委員の太田泰彦氏(57)に賞状などが贈られた。

 井上氏は授賞式で「北朝鮮の実像に迫るのはしんどい。小さな事実を積み上げ全体像を探る上で寄与できたとすれば光栄」と述べ、太田氏は「米国と中国のバランスは去年がらりと変わった。この時代にアジアにいられたことに感謝したい」と語った。


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