厚労検討会、パワハラ対策先送り 企業側が懸念 

 厚生労働省の有識者検討会は16日、職場のパワーハラスメントを巡り、対策の柱となるガイドライン(指針)案の策定などを先送りする方針を決めた。月内にまとめる検討会の報告書に明記しない。この日の会合で、法的根拠のある指針に沿った規制が必要と主張する有識者側と、社員教育をパワハラと認定されると十分な指導・育成ができなくなると懸念する企業側の意見がかみ合わず、平行線に終わった。

 防止策として、企業の相談窓口の設置や担当者の研修などを報告書に盛り込む。指針案の策定は、厚労相の諮問機関の労働政策審議会で引き続き検討される見通し。


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