欧州中銀、金融緩和の余地狭める 指針見直し、政策は維持 

 【フランクフルト共同】欧州中央銀行(ECB)は8日、ユーロ圏19カ国の金融政策を話し合う理事会をドイツ・フランクフルトで開き、現行の金融政策の維持を決めた。一方で政策の先行きを示す指針を見直し、金融緩和の実施余地を狭めた。1月からの緩和縮小に続き、政策の正常化へ向けた「出口戦略」を一歩進めた。

 物価の上昇基調は依然弱いが、域内の堅調な景気を反映した。指針はこれまで、国債などを購入して市中に資金を供給する量的緩和について「規模、期間の両方またはいずれかを拡大する用意がある」としていたが、この部分を削除した。


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