長野の暴行死、紀元会に賠償命令 東京地裁「凄惨で危険」と指摘 

 長野県小諸市の宗教法人「紀元会」で2007年、女性=当時(63)=が集団で暴行され死亡した事件を巡り、女性の次女(36)が慰謝料などの損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は2日、紀元会と会員らに計約3700万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性と次女は07年9月、紀元会内部のもめごとを理由に、施設内で会員らから集団暴行を受けた。次女はけがをした。

 判決で東亜由美裁判長は「凄惨で危険な暴行が執拗に続いた」と指摘。紀元会側が事実と異なる証拠を提出するなど不適切な訴訟対応があったことも認定した。紀元会は「控訴して争う方針」としている。


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