政府、米に再発防止を要求 F16タンク投棄で、湖全面禁漁 

米軍のF16戦闘機が燃料タンクを投棄した小川原湖(手前)。湖面は雪に覆われている。奥は三沢基地=20日午後1時2分、青森県東北町(共同通信社機から)

 政府は20日、米軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16戦闘機が近くの小川原湖(同県東北町)に燃料タンクを投棄したことに関し、安全管理の徹底と原因究明、再発防止を講じるよう米側に申し入れた。菅義偉官房長官が記者会見で明らかにした。安倍晋三首相も衆院予算委員会で「運用に当たって地域住民の安全確保は大前提だ。米側に対して安全管理の徹底と原因究明、再発防止を強く求める」と述べた。

 地元漁師によると、燃料タンクとみられる物体はシジミ漁の船から200~400メートルの距離に落下したという。小川原湖漁業協同組合は燃料の油回収までの間、湖での漁の全面的見合わせを決めた。


  • LINEで送る