ゼネコン、JR側から工事一覧表 リニア談合に利用か 

 リニア中央新幹線の工事を巡る談合事件で、発注側のJR東海の元幹部(故人)が工事名と大手ゼネコンの名前を並べた一覧表を独自に作成し、これを入手したゼネコン側が受注調整に使っていた疑いのあることが11日、関係者への取材で分かった。一覧表はゼネコンの受注希望などを書き取ったものとみられ、東京地検特捜部は詳しい経緯を調べている。

 元幹部はゼネコン側と工事に関する情報をやりとりしていた。元幹部が作成した一覧表には、計画段階でJR東海に技術協力をしたり、受注希望を伝えたりしたゼネコンの名前が工事ごとに記載されていた。JR東海が組織として作ったものではないという。


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