カヌー連盟、鈴木選手を除名へ ライバルに禁止薬物混入 

記者会見で謝罪する日本カヌー連盟の古谷利彦専務理事=9日午後、東京都渋谷区の岸記念体育会館

 昨年9月に開催されたカヌーのスプリント日本選手権(石川県小松市)で、鈴木康大選手(32)=福島県協会=がライバルの小松正治選手(25)=愛媛県協会=の飲み物に禁止薬物を混入させ、小松選手がドーピング検査で陽性となった問題で、日本カヌー連盟は9日、鈴木選手を定款上、最も重い除名処分とする方向となった。3月にも理事会に提案する。石川県警も捜査に着手した。

 同連盟の古谷利彦専務理事によると、2010年ごろから国内大会や日本代表の海外遠征中にパドルの破損や紛失、現金の盗難などが度々発生。鈴木選手は一部への関与を認め、小松選手以外への妨害行為も証言したという。


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