最高裁長官に大谷氏就任へ 裁判官出身、寺田氏の後任 

大谷直人氏

 最高裁の寺田逸郎長官(69)が来年1月で定年退官するのに伴い、後任の第19代長官に大谷直人最高裁判事(65)が就任する人事が7日、固まった。近く閣議で正式決定する見通し。長官の交代は2014年春以来で、任期は定年の70歳を迎える22年6月まで。裁判官出身の長官は11人連続となる。

 大谷氏は北海道生まれで東大卒。1977年に判事補に任官した。最高裁事務総局での勤務が長く、裁判員裁判の制度設計に携わるなど司法行政に精通している。

 刑事裁判官として、99年に東京都文京区で主婦が2歳の女児を殺害した事件などの著名裁判に関わった。15年2月、最高裁判事に就任した。


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