2017年11月14日 15:58 | 無料公開
熊野那智大社の紅葉祭で、色とりどりの短冊を「文覚の滝」に流す神職やみこら=14日、和歌山県那智勝浦町
和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で14日、紅葉祭が営まれた。雨の中、冠にモミジの飾りを付けた神職や、みこらが那智の滝の下流にある「文覚の滝」から色とりどりの短冊を流し、千年の昔をしのんだ。
平安時代の986年、花山法皇が那智山で千日行をした際、紅葉の美しさを和歌に詠み、その短冊を小枝に結んで滝に流したという故事にちなんだ行事。
一緒に短冊を流した男成洋三宮司は「那智山の繁栄や国民の幸せなど、祈りを込めながら(短冊の)一首一首を読み上げた」と話した。
短冊流しの前には、大社拝殿と那智の滝の前で、みこがモミジの小枝を手に神楽を披露した。