与野党、浸透へ全力傾注 組織固め、無党派取り込み 

衆院選で候補者の街頭演説に集まった有権者ら=13日午前、鹿児島市(画像の一部を加工しています)

 与野党幹部は13日、各地で街頭演説などを行い、22日投開票の衆院選に向けて有権者への浸透に全力を傾けた。それぞれ組織を引き締めて票固めを急ぐとともに、投票先未定の人が多い無党派層の取り込みを狙う。

 安倍晋三首相(自民党総裁)と公明党の山口那津男代表は鹿児島市での街頭演説でそろい踏み。首相は消費税率10%への引き上げによる増収分の使途変更について「借金返しから子どもたちへの投資に切り替える」と重ねて強調。自公連立政権を巡り「子どもたちが未来をつかめる社会に向けて政策をしっかり進める」と主張した。山口氏は「庶民目線の公明党に政策実現力があるから安心できる」として、連立維持を訴えた。

 希望の党の小池百合子代表(東京都知事)は午後、都内の選挙区の応援に入る。民進党の前原誠司代表と共に街頭演説する予定だ。

 立憲民主党の枝野幸男代表は札幌市で経済の現況に関し「今日も株価は上がったが、皆さんの暮らしや地域経済は良くなっているか。むしろ格差が拡大し、社会の活力が失われている」とアベノミクスを批判した。

 日本維新の会の松井一郎代表は仙台市で、東日本大震災を巡り「復興増税は続いているが、自民党から共産党まで、国会議員の身分について知らないふりをしている」と述べ、議員定数と議員報酬を削減すべきだと強調した。


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