ドイツ右派政党、分裂の危機 総選挙で躍進も代表離脱へ 

右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」からの離脱について記者団に表明するペトリ代表=25日、ベルリン(ロイター=共同)

 【ベルリン共同】難民らの受け入れに反対し、ドイツ連邦議会(下院)選挙で第3党に躍進した新興右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のペトリ代表は25日、連邦議会のAfD会派に属さず無所属議員として活動する考えを明らかにした。追随する議員や党員が出る可能性が指摘され、AfDは総選挙から一夜明けて早くも分裂の危機を迎えている。

 AfDはメルケル首相が進めた寛容な難民政策に対する市民の不満の受け皿となってきた。連邦議会で初の議席を獲得して、国政への長期定着を目指しているが、実際に分裂する事態となれば求心力を失い、大きな打撃を受けるのは必至だ。


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