ベトナムで初の原爆展 被爆者「長崎の声聞いて」 

 【ハノイ共同】原爆の惨禍を伝えるため世界各地で開催している「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」(主催・国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館)が25日、ベトナム・ハノイの人文社会科学大で始まった。ベトナムでの開催は初めて。

 この日は、10歳の時に長崎の爆心地から1・8キロの自宅で被爆した森田博満さん(83)が講演。「長崎の声を聞いてください。核廃絶に向け、ともに手を取り合おう」と訴えた。聴衆からは「ベトナムと日本はともに戦争の悲惨さをよく知っている。広島、長崎の人々に共感できる」(元大学教員)などの意見が出た。

 同展はベトナムを含むと、これまで12カ国で開かれている。


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