2017年9月25日 19:07 | 無料公開
地元経済界との会合であいさつする日銀の黒田総裁=25日午後、大阪市内のホテル
日銀の黒田東彦総裁は25日、大阪市で開かれた地元経済界との会合後の記者会見で、消費税増税の使途見直しに関し「民主主義の下で政府、国会が責任を持って決めることだ」と述べ、財政悪化への懸念については具体的な言及を避けた。
金融市場では金利を低水準に抑える大規模な金融緩和策によって、政府の借金の利払い費が減り財政規律が緩むと問題視する声がある。黒田氏は、財政政策は「民主主義のコントロールが利いている」と説明した。
一方、マイナス金利政策に関しては「4、5%も下げるほどのマイナス領域があるとは思わない」と述べ、引き下げ余地は限定的との見方を示した。