初の空路墓参、23日実施 北方領土の元島民ら 

空路墓参を翌日に控え、結団式の受け付けをする北方領土の元島民=22日、北海道中標津町

 北方領土の元島民らによる初の空路墓参が23日、行われる。これまで船で移動しており、高齢化が進む元島民の負担を軽減するため航空機の利用が決まった。当初6月に予定していたが、悪天候で延期となり、日ロ両政府が日程を再設定した。

 一行は北海道・中標津空港を出発し、国後、択捉両島を日帰りで訪れる。日本政府は元島民の希望を踏まえ、現地に1泊する案を検討したが、ロシア側と調整がつかなかった。

 空路墓参は、4月の日ロ首脳会談で合意。日本政府は、日ロ交流を活性化して領土問題進展につなげたい意向だ。次回以降の空路利用については未定だが、元島民は継続を望んでいる。


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