「悲しみから立ち直れない」 熊谷事件、妻子失った男性 

 埼玉県熊谷市で2015年9月、6人が殺害された事件から2年がたち、妻と娘2人を亡くした男性(44)が16日、熊谷市内で記者会見し「2年前と気持ちは何も変わらない。家族を失った悲しみから立ち直れていない」と、うつむきがちに話した。この日、市内の寺で三回忌の法要を執り行った。

 男性は、妻加藤美和子さん=当時(41)=と長女美咲さん=同(10)、次女春花さん=同(7)=を殺害された。

 事件当時、小学5年生だった美咲さんは生きていれば今年3月、小学校を卒業するはずだった。男性は卒業式に出席。「形に残したい」との思いで後日、美咲さんの卒業証書を受け取ったという。


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