ビール成分に肥満認知症予防効果 ホップの苦味、キリン解明 

 ビールの醸造過程で原料のホップから出る苦味成分に、肥満でリスクが高まる認知機能低下を改善する効果があることをキリンホールディングス傘下の健康技術研究所が解明した。7月にロンドンで開催した国際アルツハイマー病学会で発表した。

 この成分はイソα酸と呼ばれ、ビール1リットルに10~30ミリグラム程度含まれる。コクや苦味が強いビールの方が多いといい、キリンは将来的に飲料やサプリメントなどの商品化を目指す。

 最近の研究では肥満によって認知症のリスクが高まるとされている。研究所では今回、イソα酸入りの高脂肪の餌を与えるマウスと、イソα酸なしのマウスに分けて実験した。


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