バノン氏解任で強硬路線転換も 米政権、保守派は反発 

東部メリーランド州の空港で大統領専用機に向かうトランプ米大統領=18日(AP=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領の最側近だったバノン首席戦略官兼上級顧問の解任により、バノン氏が主導してきた保護主義的な貿易政策や不法移民対策など「米国第一主義」に基づく強硬な政策にも変化が生まれそうだ。穏健路線への転換を期待する声が広がる一方、トランプ氏の支持基盤である保守強硬派の間では反発が強まっている。

 政権の司令塔でもあったバノン氏は「行政国家の解体」「経済ナショナリズム」といった過激な思想を掲げてきた。政策面では一部イスラム諸国からの入国規制や、メキシコ国境への壁建設を目指したほか、環太平洋連携協定(TPP)離脱を唱えてきた。


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