児童虐待12万件、過去最悪 26年連続の増加、厚労省 

児童相談所の虐待対応件数の推移

 全国に210カ所ある児童相談所が2016年度に対応した児童虐待の件数が12万2578件(速報値)となり、過去最多となったことが17日、厚生労働省のまとめで分かった。児童虐待への意識が高まり、相談・通告が増えた面もあるが、配偶者への暴力で子どもが心理的ストレスを受ける「面前DV」などは増えており、依然として歯止めがかからない実態が明らかになった。

 集計を始めた1990年度から26年連続の増加。初めて10万件を超えた15年度と比べ18・7%増えた。厚労省の担当者は「児相の態勢を充実させるとともに、市町村との連携を進めたい」としている。


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