7宗派が初の末寺調査へ 檀家減少、石川・七尾で 

現状調査の対象となる真宗大谷派の末寺=石川県七尾市

 檀家の減少で経済的に立ちゆかなくなる寺が地方で増える中、仏教系で最多の信者を持つ浄土真宗本願寺派(京都市下京区、本山・西本願寺)など7宗派が全国で初めて、石川県七尾市で末寺の現状調査に乗り出す。浄土真宗の信仰が盛んだが、過疎化が進み、寺を取り巻く状況は特に厳しい地域。参加宗派は「過疎の典型として対策のヒントを探りたい」としている。

 現在、7宗派の寺は全国に約4万8500カ寺。10年前に比べ400カ寺以上減少した。過疎化や核家族化に加え、葬儀の簡略化が進み、大幅に収入が減る寺が増えているとみられる。


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