スマホのモバイル決済進まず 日銀リポート 

 日銀は20日、スマートフォンを使ったモバイル決済に関するリポートを発表した。電子マネー全体の利用額は世界の中で突出しているが、店頭でのモバイル決済は必ずしも進んでいないと指摘し、セキュリティー面での不安解消などが必要になるとの見方を示した。

 日銀によると2015年の電子マネーの利用額は、日本が399億ドル(約4兆5千億円)で最高だった。次いでイタリアが188億ドル、ロシアが107億ドルで、米国や中国などの利用額は把握できなかった。

 モバイル決済に使用している端末は増加基調にあるが、電子マネー全体に対する比率は3月時点で9・4%にとどまった。


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