作業員5人の尿からプルトニウム 原子力機構、被ばく事故 

記者会見する量子科学技術研究開発機構の明石真言執行役=19日午後、千葉市稲毛区

 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」の作業員被ばく事故で、量子科学技術研究開発機構は19日、作業員5人の尿からプルトニウムを検出したと発表した。体内に取り込んだ放射性物質が排出されたとみられる。検出はごく微量だったが、内部被ばくは確定的となった。

 量子研は、放射性物質の体外排出を促す薬剤を投与した効果として、尿からプルトニウムが検出されたとみている。5人の体調に目立った異変や悪化はないという。

 5人は量子研の医療施設に18日から再入院しており、放射性物質の排出を促す治療を継続する。


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