2017年5月19日 18:57 | 無料公開
東西に並ぶ2棟の大型建物跡が見つかった平城宮跡東院地区。画面奥が北=19日、奈良市
奈良時代に聖武天皇が皇太子時代を過ごしたとされる平城宮跡東院地区(奈良市)で、東西に並ぶほぼ同じ大きさの2棟の大型建物跡が見つかり、奈良文化財研究所が19日、発表した。
2棟が同時期に存在していたのかや機能は不明。渡辺晃宏・都城発掘調査部副部長は「並立していたなら一体的に使っていたと考えられる。この規模の建物跡が並んで発見された例は平城宮内で他になく、皇太子を支える重要な役所の一部だった可能性がある」と話した。
2棟の跡は東院地区中心部近くで、東西に並んでいた。いずれも南北が約29・4mと長く、幅は西側の棟が約6m、東側の棟が約5・4m。