田んぼに「藤棚」発電設備、秋田 農業への影響調査 

「ソーラーシェアリング」の設備が設置された水田で行われた田植え作業=19日午後、秋田県井川町(小型無人機から)

 田んぼや畑など農地に藤棚のようにして太陽光発電設備を設置し、発電と農業を同時に行う「ソーラーシェアリング」の設備が秋田県井川町で完成、田植えの様子が19日、報道陣に公開された。

 約1300平方メートルの田んぼに、高さ約4メートルの柱を約4メートル間隔で立て、その上に細長い太陽光パネル576枚を設置。パネルの間隔を空け、水田にも光が届くようにする。約15世帯分に相当する年間約6万キロワットが発電できるという。

 田植えをした同町の農業湊雄孝さん(69)は「売電で農家の収入が増えれば普及するのではないか」と話した。


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