2017年5月18日 18:42 | 無料公開
東北大大学院などの研究グループは18日、劇症肝炎の進行を抑える効果がある新たな化合物を開発したと発表した。肝移植以外に有効な治療方法はなく、新薬の開発が期待できるという。 同グループによると、劇症肝炎はウイルス感染などで急速に肝細胞が破壊され、肝臓が壊死して機能不全になる病気。国内で年間約400人が発症し、肝移植などを行わない対症療法のみの場合、致死率は5割以上とされる。 グループは、劇症肝炎になると血液中に増え、炎症や組織が硬くなる「線維化」を引き起こすタンパク質に着目。これらの作用を抑制する化合物を開発した。