稀勢の里、夏場所へ調子上げる 琴奨菊らと稽古、左の攻めも 

二所ノ関一門の連合稽古で琴奨菊(右)と攻め合う横綱稀勢の里=東京都江東区の尾車部屋

 左上腕付近に負傷を抱え、大相撲夏場所(14日初日・両国国技館)への動向が注目される横綱稀勢の里は9日、東京都江東区の尾車部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古で関脇琴奨菊、小結嘉風らと14番こなした。激しい動きに左からの攻めも見られ、今場所へ調子を上げてきた。

 稀勢の里が三役力士と相撲を取るのは、強行出場で逆転優勝した3月の春場所の後では初めて。嘉風、平幕の石浦と手合わせした後、馬力のある琴奨菊と10番続けて取り、左四つでの寄りや左はず押しで7勝3敗だった。患部には固いテーピングを施しながらも「動きは悪くない。いい感じで取れた」とうなずいた。


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