核ごみ地図「日程ありきでない」 経産相、提示時期設定せず 

 世耕弘成経済産業相は21日の閣議後記者会見で、原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分に関する「科学的特性マップ」について「スケジュールありきでなく、国民の理解を得ながら着実に進めることを重視したい」と述べ、提示時期の新たな目標設定はしない考えを示した。

 特性マップは、廃棄物を地下深くに地層処分できる可能性がある地域を日本地図上に示す。火山や活断層などを避け、地下環境が地層処分に好ましいかどうかを4色に分類する。政府は昨年中の提示を目標に掲げていたが提示できず、経産省の有識者会合は、約2年に及ぶ議論を経てマップの作製基準を今月14日にまとめた。


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