地中のネズミ無酸素で18分生存 米国などの研究チーム発表 

 地中にすむネズミの仲間「ハダカデバネズミ」は酸素がない環境で18分も耐え、大きなダメージも残らなかったとの研究結果を、米国などの研究チームが21日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。

 緊急時に通常の酸素呼吸とは別の仕組みでエネルギーを生み出したとみられる。チームは「心臓病などで、無酸素状態になった際に起こる損傷を防ぐ治療につながる可能性がある」としている。

 チームはマウスとハダカデバネズミを使い、それぞれ酸素濃度が5%と0%の状態で様子を観察。その結果、マウスは間もなく死んだのに対し、ハダカデバネズミは酸素濃度5%では5時間、0%でも18分間耐えた。


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