台湾、市長対応に批判も 日本人技師像損壊で 

 【台北共同】台湾南部台南市で起きた日本統治時代の日本人技師銅像の損壊事件で、与党民主進歩党(民進党)の頼清徳台南市長は徹底捜査と像の早期修復を指示した。だが、野党国民党の市議らは、初代総統である蒋介石の銅像が損壊された際には、市長は像を撤去しており、対応に落差があると批判している。

 烏山頭ダムの建設を主導した八田與一氏の業績は台湾の教科書でも教えられ、評価は基本的に定着、国民党の馬英九前総統も記念公園を建設してたたえた。だが蒋介石との比較となると、土着政党の民進党と大陸由来の国民党で反応に違いも生じる。


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