森永ヒ素ミルク事件で調査 障害被害者死亡リスク3倍 

 森永乳業(東京)の徳島工場で1955年、粉ミルクに工業用ヒ素が混入した事件で、中毒の影響で障害がある被害者は推定死亡率が一般平均の約3倍との疫学調査結果が出ていたことが4日、支援団体「ひかり協会」(大阪市)への取材で分かった。

 脳性まひなどの影響で食べ物をのみ込む力が衰えて肺炎になるなど、障害が死亡リスクにつながっているとみられる。協会は「重度の被害者に対するサポートの必要性が浮き彫りになった」と指摘している。

 協会によると、調査は大阪国際がんセンター(旧大阪府立成人病センター)に委託した。


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